硫酸酸性水溶液中での二クロム酸イオンの還元
ネタがないからしゃぁない。 とりあえずセンター試験も近いからクロムの酸化還元でも
二クロム酸イオン(重クロム酸イオン)は硫酸酸性水溶液中で強い酸化剤として働き
酸化数+6 から 酸化数+3 に還元されます。
なぜ 硫酸酸性 なのかというと
硝酸で酸性にすると硝酸イオンが酸化剤として働く可能性がある。
塩酸で酸性にすると塩化物イオンが還元剤として働く可能性がある。
そのために反応が複雑になってしまうからなんですね
そのてん硫酸イオンは酸化剤にも還元剤にも酸にも塩基にもなりませんから
反応に無関係で半反応式の中に登場しないわけです。
ですから受験レベルでは必ず硫酸酸性で出題されます。
で 半反応式の書き方ですが
二クロム酸イオンには 酸化数+6 のクロムが2つあり
これが 酸化数+3 に還元されるわけですから
二クロム酸イオン1molあたり6molの電子が必要になります。
また二クロム酸イオンには酸素原子が7つありますから
これを水にするのに二クロム酸イオン1molあたり14molの水素イオンが必要になります。
このことから(Webでは小さな文字が打てないので自分で化学式に直してください)
二クロム酸イオン + 14水素イオン + 6電子 → 2クロムイオン + 7水
という式が書けるはずです。